古い歴史があるシードル
シードルというりんごのお酒をご存知だったでしょうか?最近、カフェやバーのメニューではよく見かけるようになったのがシードルで、ちょっとお酒っぽくない風味、爽やかな感じなので、お酒が苦手な人や女性の間では早くも人気が上昇中なのです。
色は黄金色で発泡している液体で、スパークリングワインのようにも見える外観です。黄金色が中心ですが、他にもピンクがかったもの、クリアな色のもの、オレンジのような色など、かなりバリエーションも豊かになっています。
シードル(Cidre)という名称の語源は、シセラ(Cicera)というラテン語で、果実を発酵させてできる酒のことを意味しています。現在ではフランス語として通用しており、英語では「Cider サイダー」と呼ばれます。ちなみにドイツ語では、ずばり「リンゴワイン」の意味「Apfelwein アプフェルヴァイン」と呼ばれています。
ワインは古い歴史があることで有名ですが、同じ果物の醸造酒となるシードルにも、実は同様に古い歴史があります。何とその誕生は紀元前まで遡り、11世紀になてからフランス・ノルマンディー地方に広まったとされています。英語でサイダーと呼ぶのは、その地域を侵略したイギリス人が自国に持ち帰ったからです。
日本でシードルが作られたのは随分と後で、ニッカウヰスキーが、アップルワインという名前で1938年に造りはじめましたが、それはで非発泡のシードルだったそうです。しかし、2014年の国際シードルコンテストで銀賞を受賞した実績もあります。シードルの魅力の1つは、手頃な価格で購入できることです。国産のシードルは1本(750ml)で1400円程度です。