自宅で簡単!りんごのお酒、シードルの特徴と作り方

シードルの製造方法

 

 

シードルは、潰して瓶に入れておくだけで勝手に発酵してお酒になってしまうのですが、美味しいものを作るには、やはりいろいろな手順があります。

 

シードル造りでまず必要なのは当たり前ですが「りんご」です。そのままで食べても美味しいものがいいのか、と言えばそうではなくて、ちゃんとシードル用としてのりんごを使います。そのまま食べると不味いりんごなのに、ジュースにすると何故かおいしくなるという、実に不思議なりんごがあるのです。

 

これは秋になって熟した実が自然に落ちたもので、これらを収穫し、しばらくの期間、屋外で外気に晒し、もっと熟成させます。その後、水洗いをしてから圧搾機で果汁を絞ります。絞った果汁は専用のタンクに入れ、じっくり時間をかけて発酵させます。

 

その途中経過では、茶褐色になったりんご果肉がタンクの表面に浮き出てきます。それは果汁に含まれていた糖分がアルコールに変化して、発酵し始めているからです。浮き出た果肉を除去する必要があるので、別のタンクに果汁だけを移し、果汁だけを更に発酵させます。

 

そうすると糖分はアルコールと炭酸ガスに変化し、これがシードルとなります。ここまでの発酵&熟成期間は最短でも3ヶ月は必要です。基本的にはそれ以上熟成させることになります。